昨年夏の豪雨災害で甚大な被害を被った呉市天応地区。
被災直後、現地の友人からのSOSを受け、数日おきに長靴などの支援物資を運んでいました。(とにかく物がない。買い物したくても車が土砂の中で動けない)
特に被害がひどかった地域は地元民以外の立ち入りが制限されていて、重機もない、人手もない。
何も出来なさ過ぎて人気がない。
そんな場所に連れて行ってもらっていました。
現地を視察した時に最も心が痛かった現場。
幼稚園が2mの土砂に埋もれていました。
お誕生会の飾り付けが痛々しく
園長先生が一人で土砂を掻き出していました。
サラサラなので掻き出してもどんどん中に入っていきます。
そして体力を奪う酷暑。
水が出ないから体調を気にしながらの作業。
「現状を見てもらって、支援をお願いしたい」という現地の切実な思いを受け、無駄なく必要な支援をすることを約束した寄付集めを開始。
段々支援物資が入ってくるようになり、天応も見た目には大分復興したのかな、という頃、海外の友人達から、募金活動して集めたお金が届きました。
ちょうど、被災者が仮設住宅に入る時期と重なり、一旦支援活動が落ち着いた頃でした。
公的な場所で、長期的に使えるものに寄付金を使いたいと考えた時、この幼稚園を思い出しました。
そして園長先生を紹介してもらい、寄付をしたい旨を伝えました。
「実はお泊り保育が災害で延期になり、3月22日に行うんです。…が、全て土砂でダメになってしまい、布団の下に敷く敷物が欲しいんです…皆さんからの寄付金で敷物なんて…大丈夫でしょうか?」
「もちろん大丈夫です!敷物買いましょう!」
という経緯で超特大の敷物2枚を購入。
22日、お泊り保育を見学に伺った時は、夏祭りのような催しで楽しそうな子供達。
何故か勉強している子達も多数。
すでに卒園していて、もうすぐ小学校に入るので勉強をしているのだそうです(*´艸`*)
学問は人生の選択肢を広げてくれるので、頑張ってほしいです。
2mの土砂に埋もれていたお部屋はすっかり土砂が除かれて、こんなにきれいに↓
実はこの幼稚園、春で閉校することが決定。
土砂で浄化槽が破壊されたため、このまま継続することが困難、ということで。(トイレは仮設トイレでしのいでいました)
今後はこども園と統合され、新しい形で天応の子供たちを見守ることに。(敷物は子育て支援のほうで使われるそうです。)
このお泊り保育がいつまでも子供たちの記憶に残りますように。
寄付をしてくださった皆様へのご報告でした。
もみじ薬局ウェブサイトhttp://www.momiji-p.com/
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