2018年8月6日月曜日

ペット防災

昨日は平岩地域センターで行われた「もしもの時のペット防災」イベントに参加してきました。

広島は先日「もしも」が起こったばかり。

幸い避難を免れたけれど、これから先何が起こるかわからない不安を少しでも解消するべく、お話を聞いてみよう!という人がたくさん来られていました。

熊本からお越しいただいた講師の方に、熊本地震の時、実際、避難所でどのようにペットと飼い主が過ごしていたか、そしてその課題点などをお話しいただきました。

残念ながら会場に足を運べなかった方のために、抜粋してご報告~

HUG代表、冨士岡さんによる講演。



外で飼われていたワンちゃんは室内で生活したことがないので、避難所内ではなく屋外で飼い主と過ごしていたとのこと。



飼い主さんは、家の片づけや罹災証明書を取りに行ったり、仕事に行ったり、結構忙しいのでワンちゃんだけがいる時間も長いようです。

この子達は番犬として飼われていたため、知らない人には懐かず攻撃的(当たり前)。

「吠えます、噛みます」という内容の注意書きを置かれていたとか。



年配の女性が飼っていたワンちゃんは、被災状況が深刻で飼育継続が難しい状況なので、里親を見つけて飼っていただくことになったそうです。



熊本地震の時は、飼い主と、ボランティアで運営する「わんにゃんハウス」という施設を作られたそうです。

ここはペットと飼い主が一緒に住む場所ではなく、人間は避難所で生活、ペットだけを預けて(ペットホテルみたいな感じ?)朝晩、飼い主がここにやってきて世話をしたり散歩に行き、また預ける…というシステム。



こういう場所があると避難所内にペットを連れ込んで他人に迷惑をかけることもないし、飼い主同士が決まり事を作りマナーを守ってお世話をすることも出来るし、忙しい飼い主が安心して出かけることが出来ます。




しかし、こういう施設が出来たのは震災当日から1か月半(だったと思う)経ってから。

「わんにゃんハウス」が出来るまでの間、ほとんどの方はペットと一緒に車中泊をされていたそうです。

気候の良い時期なら良いですが、今のような酷暑だと車中泊は人間にもペットにも、とっても危険な選択ですね。

「わんにゃんハウス」にはドッグランも併設!すごい!!

避難生活は人間だけでなくペットもストレスを強く感じるので、ストレス発散をさせることはとても大事だそうです。



災害が起こってからあれこれ準備をしていては間に合わないので、日常的にやっておかなければいけないことを具体的に教えていただきました。



心のよりどころがペットという人が意外と多いそうで、片時も離れたくない、避難所にペットだけ置いていけない、という思いから日常生活になかなか復帰が出来ないケースもあるそうです。そうなるといつまで経っても避難所から抜け出せないことに。

離れるのは寂しいけど、親戚やペットホテル、動物病院に一時的に預ける選択をするのも大事だそうです。一日も早く生活を再建し、一緒に生活するためにも、信頼して預けられるところを前もって決めておくと良いそうです。

また、普段から地域の人が不愉快に感じないようにマナーのある飼い方をすることが大事、というお話でした。

災害がある、ないに関わらず、これが一番大事だと思いました。

もみじ薬局ウェブサイトhttp://www.momiji-p.com/

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